もうヒトハナ、咲かせたい~
2015年 10月 01日
この作品は、徳島県の山間部にある上勝町の葉っぱビジネスで成功した実話をベースに
した物語なので、知ってる方も多いと思います。
この町は、もともとはみかん農業の町だったが、人口の約半数は高齢者で、過疎化が進み
町を出ていく人も後を絶たなかったそうです。
みかんが思うように採れない年もあることから、野菜を売ったりしながら細々と暮らしていた
様子に胸を痛めた農協の青年が、ふと思いついたことから年収最高2億6,000万円の収入
を得るようになったのです。
青年が寿司屋で見た観光客の何気ないしぐさ~料理に添えてあった黄葉の葉っぱをきれい!
と大事そうに紙に包む様子見て、「そうだ、葉っぱを売ってみよう~!」と閃いたのです。
農協の青年の提案に「そったらことできるか?」と嘲笑して耳を貸さない男たち、その様子に
反発して、前向きだったのが雑貨屋を営む未亡人で、幼馴染の薫を誘い手をあげました。
映画では、淡々として描かれていますが、実際は長く苦しい道のりだったようです。
薫の夫の反対、村人の冷たい視線、薫の気持ちは揺れ動きながらも、農協の青年と幼馴染の
明るく前向きな様子に引かれるように、だんだんと葉っぱビジネスに取り組み始めます。
初めはおどおどしながら夫の顔を伺い、幼馴染の陽気さに反発しながらも、薫自身が変わって
いく様を吉行和子さんは見事に演じています。
薫たちの「もうヒトハナ、咲かそ」と言い合いながら、顔がどんどん輝いていくのをみながら、
何歳になっても生きがいってひつようなんだ、と改めて感じたものです。
夫を亡くし、息子の家族ともほとんど会えない暮らしの未亡人を富司純子さんが演じています
が、寂しさを明るくひょうきんさで隠した演技が印象に残りました。
後からの応援団に、やはり薫のもう一人の幼馴染の出世頭を中尾エミさんが演じていました。
あんなに反対していた町の男衆が、一緒に寄り添い葉っぱビジネスを支えていく様子も心が
温かくなる思いでした。
何歳になっても、自分の自由になるお金を得られるってことは、生きがいに繫がるんですね~。
私も、もうヒトハナ咲かせたいな~とつくづく思いました!
お隣りの県の出身なものでね。
おばあちゃんたちがが生き生きと働いていました。
中にはパソコンで受注を確認しながら作業をされる方もいらして、驚きました。
仕事がある、頼りにされるはすべて生き甲斐になるのですね。
ただ収入を明らかにしていたので、純朴なおばあちゃん達を騙す輩が現れないかと心配になりましたね(笑)
現在はどうなのでしょうね。
おばあちゃんになってもお金を稼げるっていいなぁ~と思って。
趣味で使うお金なんか自分で得たいな~とよく思います。(^^ゞ
でも、実際は映画やドキュメントにはないほど大変だったらしいですね。農協の青年、自腹で高級料亭をおばあちゃんたち連れて「つまもの」の勉強したとか。やっぱり閃きの陰には努力もあったんですね。
地方活性化のヒントになるなと思いながら見ました。先週で最終回を向かえましたが、ナポレオンの村というドラマがあって、毎回見ていましたが、やはり限界集落を救うのは、その地元ならではの、何かを見つけることなんですね。
うちのほうも、似たような地域なので他人事ではないのですよね~
テレビで紹介していたので、映画も見てみたいと思いDVDを借りました。映画では、それほどドラマチックに感じませんでしたが、
実際はものすごい苦労の連続だったらしいですね~。
今までの便利さの追求は、もしかしたらもう時代遅れかもしれませんね。日本の昔に眠る本物を見出さないといけないのかな~?口で言うのは簡単だけど。(^^ゞ