小説「老後の資金がありません」

何か小説が読みたくなって、買い物に行ったついでに本屋さんに寄りました。

ふと目についた谷垣美雨さんの「老後の資金がありません」~題名に記憶がありました。
普段は小説は買わないで図書館を利用するのですが、読みたいと迷わず購入しました。

我が家も老後の資金がたっぷりではありませんので、何となく共感を覚えたのです!




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179.pngさて、内容は帯タイトルに書いてあったものを引用します。

1千2百万円あった貯金は、娘の結婚で5百万円、そして舅の葬儀と墓で4百万円を使い、今や
残りは3百万円を切ってしまった。

夫が定年退職したあと、どうやって暮らせばいいのか?

50代の夫婦で、それだけしか貯金がない人って、日本人の何割くらいいるものだろう。



そして、夫婦二人は失職、加えて姑の生活費…手に汗を握りましたとは言わないが、サスペンスを
読んでいるように、結構ハラハラドキドキしました。

室井佑月さんが「こんな本を読みたかった」と解説に書いています。


私が50代の時は、家のローンの支払いと、子供たちの教育費で手がいっぱいで老後のことなんて
考えてもいませんでした。

だから、よく老後資金は3千万円とかいろいろ言われても、まぁ~退職金があるから大丈夫と
かなり安心している所もありましたが~予想は外れっ放し。

だから、主人公の篤子さんの気持ちが手に取るように理解でき、その頃を想い出し懐かしい気持ち
で読みました。

次から次と降りかかるお金の問題、痴呆症?と疑いたくなる姑の言動、義妹との関係、豊かそう
に見えた友人の内外…マイナス要因ばかりが襲いかかってきます。

でも、主人公の篤子さんはめげないでしっかりと向き合いながら、悩みながらもマイナス要因を
プラスに転じて爽快です。

外から見た幸せそうなのに、皆少しずつ不幸を背負っていることに気がついた主人公の普通の
人の暮らしにピントを合わせた物語、小気味いい結末でした。

姑が年金詐欺の片棒を担いだり、娘が夫から暴力を振るわれているのでは?と心配したり、夫の
失職、悩みは尽きない主人公ですが~くじけず前向きに立ち向かう姿にスカッとします。

家計応援小説と書いてあるけれど、人間どん詰まりにならないと行動に移せないもんですね~
これはよく言う「ピンチを生かせ」という人生応援小説ではないのかな?と思いました。


で、70代の私たちは、もう老後に入るのかな~?
2か月一度の年金の振込、気がついたら国民健康保険も介護保険も年金から引かれるように
なって、目減りしていく支給金額に怯えながらも、貰える事に感謝しながら暮らしています。

老後資金なんて溜められませんでした。((+_+))

でも、身の丈にあった暮らしを心掛け、他人から見たら小さくても自分なりの幸せと満足感を
追い求めて暮らしたいな、とこの本を読みながら改めて思ったものです。(^O^)/






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by miqu_7cd | 2018-10-19 07:06 | 読書