人気ブログランキング |

年金だけでも楽しく暮らしたい~シニアLife

お金がなくても小さな幸せ見つけて暮らしたい~年金生活者のブログ。

垣谷美雨さんの「夫の墓に入りません」

小説は買わないようにしているのですが~題名が目に飛び込んできたので手に取っていたら、
一緒にいた娘が図書カードがあるからと買ってくれました!(多分、母の日のプレゼント?)


c0006745_05244320.jpg
46歳で脳溢血で死亡した夫~東京に出張すると言って出かけたはずが、自宅がある
長崎のホテルで急死した。

顔なじみの夫の部下からの電話を受けた夏葉子は、普段の夫に対する疑惑を一層深めた。
女が一緒だった!夏葉子は、夫が亡くなった悲しみよりも不信感を増殖するのでした。

飲み屋を切り盛りしているガサツな両親、上品で思いやりあふれた夫の両親~うわべだけで
そう判断していた夏葉子だったが、夫の死後降りかかる災難にがんじがらめになっていく。


15年連れ添った夫が急死して、子供もいないし「これで嫁を卒業できる」と思った夏葉子だが、
すっかり思惑が外れてしまう。

舅姑が葬儀もお墓も、仏壇させも勝手に決めて、夏葉子の家に運び込んでしまう。
始めは有難いと思っていた彼女も姑の行動に戸惑い、悩み、その重圧に耐えかねてしまう。

その夏葉子の思いを受け止めてくれたのが、ガサツでだらしないと思っていた父親だった。
「要はさ、お前はつぶしてもいい人間なんだよ」と父に言われ、ショックを受ける。

「俺が向こうの両親と話をつけてやる」と力強い父の言葉に涙ぐむ夏葉子。

中身は深刻でハラハラしながら一気に読んでしまいましたが~最後が救われます。


長い間、優秀な夫がなぜ自分を選んだのか?隙間風が吹いていたと感じた夫との距離感、
死後発覚した謎の女性への長い間の振り込みのある預金通帳~舅の介護、姑の干渉も
「姻続関係終了届」を出すことで、夏葉子は意外な結末へと導かれるのでした。


182.png 
垣谷美雨さんの本の題名は意表を突きますが~読後感がどこか爽やかな気持ちになる
から不思議です。「嫁をやめる日」を改題した作品です。

どのテーマも身近にあるもので、自分とそう変わらない暮らしを感じる部分があるし、
主人公が悩みながらも勇気ある決断の末得る心の平和、思いやりに拍手を送りたい。





七十歳死亡法案、可決 (幻冬舎文庫)

垣谷 美雨/幻冬舎

undefined




これも題名を見て、「私、もう死なないといけないの?」とぎょっとしました。
でも、読んでみると作者の優しい意図する気持ちが感じられて、胸をなでおろしたものです。(笑)


by miqu_7cd | 2019-05-17 05:13 | 読書
カレンダー
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30