マザー・テレサ
2006年 04月 28日
清楚な美しさと風格漂う存在感でテレサ役を見事に演じている。
マザー・テレサ デラックス版
/ ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B000DZV71I
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1946年、インドのカルカッタでカトリックの修道院の中にある女子校で教鞭をとっていたマザー・テレサは、黙想のためダージリンへ向かう汽車の車中で”神の召命”を受けます。
修道院は自分の居場所ではなく、カルカッタの最も貧しい人々の中にこそ、自分の居場所なんだと気づき、彼女は修道院を出る決意をするのでした。
インドに帰化し、12人のシスターと共に、、”貧しい中の最も貧しい人に仕える修道会”「神の愛の宣教者会」を4年後設立しました。
どんな困難にも負けず、貧しい人の中にあって深い愛情を惜しみなく捧げた彼女の一生は多くの人に感動と希望を与えたことは誰もが知っています。
しかし、この映画を通して、なぜそのような生き方を貫いたのか?なぜそのような生き方を望んだのか?あまり伝わってこなかった。ただ淡々と貧しく病める人々を見つめる目だけが印象的でした。
マザー・テレサは裕福な家に生まれたそうだが、幼い頃のそんなエピソードなども混ぜた方がこの映画に深みを与えたのではないかと思う。
自伝を読んでも、何事も望んだから手に入ったというような言い方をしているが、単に望んだのではなく困難に打ち勝ったから手に入ったと思います。その辺があいまいに描かれているのが何とも物足りなかったです。
日本では賞賛されているが、批判的な見方もある事がわかりました。
一度見ただけでは、映画の良さは伝わってこないかもしれない。
もう一度見直して、マザー・テレサという人が、少しわかったように思う。
あの「ロミオとジュリエット」の初々しい面影はもうなく、マザー・テレサその人を思い出してしまうのは見事に演じているからという事でしょうか?
オススメ度は★★★★
2003年イタリア・イギリス 映画です!